ワインの種類一覧【4つの大分類】それぞれの特徴とは

一般的にワインの種類といえば、赤・白・ロゼワインなど色の違いで分類されていると思われがちです。しかしそうではなく、正確には製造法や原材料の違いにより分類されています。

よく飲まれている「スティルワイン」、泡立ちが魅力の「スパークリングワイン」、保存性に重きをおいた「フォーティファイドワイン」、薬草や果実などを加えた「フレーバードワイン」の4つです。

スティルワインの種類と特徴

発泡性がないワイン全般をいいます。普段飲まれている赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなどもこのタイプです。アルコール度数は9~15度ほど。

最も一般的なワインといえるので、基本をしっかりマスターしておきましょう。

1.赤ワイン

原材料は黒ブドウと呼ばれる種類のブドウを使用しています。果汁だけではなく皮や種ごと使ってつくられているためタンニンを豊富に含み、渋みある味わいが特長です。

フランスで特に有名なブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ピノ・ノワール、シラーなどでしょう。このブドウ品種の違いを知っていることが好みのワインをセレクトする近道だともいえます。

たくさんありますが、せめて有名どころは覚えておきたいものです。

しかしフランス産のワインラベルには、ブドウの品種名が記載されていません。生産地域によりブドウ品種がほぼ決まっているため、生産地域を見ることで味わいをある程度予想することができるようになっているからです。

また、ラベルに「ボディ」と呼ばれる記載をしている赤ワインもあり、この表記が味わいの目安となることもあります。

口あたりが重く渋みが強いワインを「フルボディ」。味わいも渋みも軽めなのを「ライトボディ」、中間の味わいのものに「ミディアムボディ」と表記されています。

赤ワインに合う料理には、濃くてボリュームのある味付けや肉料理が推奨されています。

2.白ワイン

白ワインは、白ブドウと呼ばれているブドウを使用しています。皮や種を先に取りのぞき、果汁だけを発酵させてつくられています。

美しい黄金色やフルティーな香り、フレッシュな酸味が特長です。

ブドウ品種で王道といえばフランスのシャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンなどが挙げられます。

そして白ワインといえばドイツ産のリースリングも外せませんし、日本の甲州も高い評価を得ています。

ワインセレクトは、赤ワインと同じくブドウ品種や産地で決められます。
しかしなかにはラベルに記載されている口当たりの「甘口」、「辛口」などを目安にしている人もいます。

白ワインには、魚介料理やさっぱりした肉料理に合わせることが好まれており、和食とも相性がよいです。

3.ロゼ

ロゼワインの原材料に使われているブドウ品種は多岐に渡り、黒ブドウだけではなく白ブドウを使用することもあります。

製法もさまざまな種類がありますが代表的なのは、黒ブドウを短期間置いたあと果汁を途中で抜きとる「セニエ法」と、白ワインと同じ製法ながら使用するのは黒ブドウという「直接圧搾法」、そして発酵前の黒ブドウと白ブドウを混ぜるドイツの「混醸法」があります。

ワイン選びは、これまでと同じようにブドウ品種や地域で決める場合と、甘口・辛口などのラベル表記で決める場合があります。

ロゼワインに合う料理は幅広く、フレンチやイタリアンはもちろん、和食やエスニック料理にも合います。

スパークリングワインの種類と特徴

心地いい刺激のある発泡性ワインの総称です。3気圧以上のガス圧を持っていることが条件になっています。アルコール度数は11~12度ほど。

つくられている国や地域により製法や名称が変わります。

1.シャンペン(シャンパーニュ)

フランス北部のシャンパーニュ地方でつくられ、瓶のなかで二次発酵されるワインです。ラベルに「シャンパーニュ」を記載するためには、厳しい規定をクリアしたワインにだけ許されています。

2.クレマン

シャンパーニュ以外の地域でつくられているスパークリングワインのこと。瓶内で二次発酵されるワインで、キメ細やかな泡立ちが特長です。

地域別のさまざまなクレマンがあるので、味比べの楽しみがあります。

3.スプマンテ

イタリアで製造されるスパークリングワインの総称。そのためクレマンのように地方によって変わるさまざまな種類・味わいを楽しめます。

タンク内で二次発酵させたワインで、近年では日本でもよく見かけるようになりました。

4.プロセッコ

イタリア・ヴェネト州が産地であるグレーラというブドウ品種を使ったスパークリングワインです。プロセッコは新世界でもつくられていますが、DOCかDOCGで格付けされたものが本家イタリアのプロセッコです。

5.カバ

スペインのカタルーニャ州を中心とした地域でつくられている瓶内二次発酵のスパークリングワインです。シャンパーニュをお手本につくられていますがプライスはかなりお手頃。そのため身近で本格的な味が楽しめると人気です。

フォーティファイドワインの種類と特徴


温度管理がむずかしい地域で発展したワインで、保存性を高めるためにアルコールを添加して造られています。別名酒精強化ワインとも呼ばれており、15~22度とアルコール度数が高く、味にコクがあるのが特長です。

1.マデイラ

ポルトガルを代表するワイン。主な製法は96度のグレープ・スピリッツを加えて酒精強化したあと、加熱熟成させ独特のフレーバーを与えるというもの。

ほかに、天然加熱熟成タイプや乾燥炉内で加熱処理する場合もあります。

2.ポートワイン

ポルトガルで、マディラと並ぶほど有名なフォーティファイドワインです。

製法は発酵途中にアルコール度数77度のブランデーを入れて発酵を止め、ブドウの糖分を残すことで甘みを実現させています。

3.マルサラ

イタリアを代表するフォーティファイドワイン。シチリア島・マルサラでつくられています。発酵途中にアルコールを添加し、オーク樽で熟成させています。

ティラミスに使われているので、口にしたことがある方も多いはずです。

4.シェリー(ビノ・デ・ヘレス)

スペイン南部のアンダルシア地方でつくられている酒精強化ワイン。原材料には白ブドウを使用し、発酵させたあとにアルコールを添加し木樽で熟成しています。

製法や味わいによって、フィノやオロロソのように10通りの種類分けがされています。

フレーバードワインの種類と特徴

スティルワインに個性的な香りや風味、甘味などを加えたワインのこと。

ワインに薬草、果汁、香辛料などを加えることで、独特な味わいや香り、飲みやすさを楽しめるようになっています。

1.サングリア

スペイン・ポルトガルが発祥で、赤ワインや白ワインをベースに果物をたくさん漬けこんだフレーバードワインです。カラフルな見た目や、果汁が加わったことによる飲みやすさなどが人気です。

2.ヴェルモット

ハーブを漬けこみ、アルコールを添加したワインのこと。味は辛口(ドライ)と甘口(スイート)があります。そのままで飲んでも美味しいですが、マティーニやマンハッタンなどカクテルとして飲まれることのほうが多いです。

3.レッチーナ

古代ギリシャから存在しているブドウ品種、サヴァティアノでつくられる白ワインに松ヤニでフレーバーをつけた伝統的なワインのことです。

独特な風味に虜となる人も多く、ギリシャワインといえばレッチーナが有名です。

まとめ

スパークリングワインなら、過去にお店でオーダーした経験のある方もいるでしょう。

しかしスティルワインやフォーティファイドワインなどはあまり発言する機会も少なく、そもそも知らなかったという方もいるかもしれません。

せっかくですからこれからは学んだワイン知識を活かして、ぜひ積極的に覚えたワインの名称を発言してみてください。

また、新しい味わいと出会うために、知らなかったワインの味や香りを体験してみることもおすすめします。