ワイン1本のカロリーや糖質は?太るの?【ダイエッターは必読】

美味しいからこそ、つい飲み過ぎてしまうこともあるワイン。
たくさん飲んでしまうと、気になってくるのがワインが体に与える影響です。
ポリフェノール豊富な赤ワインは抗酸化作用がありますし、酒石酸が多く含まれている白ワインは殺菌作用があります。
生活習慣病の予防や若返りへの期待、食中毒の緩和など、いずれも体にいいことばかりに目がいきがちなワイン。
でも太ることを気にしているダイエッターなら、ワインのカロリーや糖質について知っておきたいもの。
ワイン一杯あたりの摂取カロリーとは
もっとも頻繁に飲まれているワインといえば、発泡性のないスティルワインでしょう。
赤・白ともに100mlあたり約75kcalくらいだといわれています。
お店で飲むときのワイングラスの大きさはお店により異なりますが、大体、一杯90~125mlほど。だから一杯飲むことで、約70~95kcalを摂取していることになります。
また、少し甘めにつくられているロゼワインなら、100mlあたり約80kcal。
発泡性のあるスパークリングワインなどは100mlあたり約100kcalと、いずれもスティルワインよりも少し高カロリーです。
とはいえ、ワインは同じ赤ワインであっても産地により使われているブドウ品種は違いますし、つくり方もさまざま。
だから当然含まれているアルコール度数や糖分量も変わってきます。
ここで覚えておきたいのは、
“アルコール度数と糖分量が高いほど摂取するカロリーも高くなる”
ということ。
そう考えると女性が大好きな甘さが魅力の貴腐ワインやアイスワインなどはカロリーが高めだということがわかります。
ワインはボトル1本で750mlあります。ですからもし1本まるまる飲んだら、約500kclも摂取することになります。
この事実に、あまり意識していなかった方も驚くかもしれません。
しかしお酒はジャンルがなんであれ、高カロリーなもの。健康面でプラス部分がクローズアップされていますが、ワインもお酒。
ダイエットをしているという方は、これから意識しながら飲みましょう。
<お酒のジャンル別カロリー>
お酒の種類 100ml当たりのカロリーの目安
ワイン 75kcal
ビール 40kcal
焼酎 150kcal
日本酒 105kcal
テキーラ 230kcal
梅酒 156kcal
ウイスキー 235kcal
ウォッカ 240kcal
ラム酒 240kcal
なお、1日におけるアルコール摂取量は200kcalまでが適量といわれています。
これに従うと、一般的なスティルワインなら1日二杯まで。
しかしホットワインともなれば、果物やはちみつなどが加えられていることも多く、100mlあたりでカロリーは約驚きの170。
こうなると一杯で終了ということになりますね。
アルコールのエンプティカロリーとは
「エンプティカロリー」とは、栄養素が含まれていないカロリーを指す言葉で、実はアルコールに含まれているカロリーは、このエンプティカロリーだといわれている説があります。
脂質などの栄養が含まれていないので、“太りにくいカロリー”だということになります。
アルコールを飲むと体温が上がり、暑く感じます。あれは汗をかきやすい体、つまり代謝が上がっている状態です。
代謝が活発になっているため、アルコールの摂取直後から優先的にカロリーは消費されていきます。この代謝が行われている間は脂肪が体に蓄積されにくくなるのです。
しかし“アルコールを摂取するようになったら太った”と感じたことがある方もいるはず。
その原因はアルコールに含まれるカロリーではなく、糖質にあるようです。
ワインに含まれている糖質
焼酎やウィスキーなどの蒸留酒は、ワインと比べるとヘルシーだといえます。
なぜなら、蒸留酒は製造過程で糖質を飛ばす(お酒を気化させる)工程があるため、100mlあたりにおける糖質が0gだからです。
では、気になるワインの糖質はどのくらいなのでしょうか。
ワインに使用されているブドウ品種により、ブドウが本来持っている糖質度は変化します。
さらに、わざと甘さを残しながらつくるワインもあるので、ワインの糖度にはバラつきが出てしまいます。
それでも平均すると赤ワインは100mlあたり1.5gほどで、白ワインなら2.0gほど。
そして甘めにつくられるロゼワインは3~4gほどだといわれています。
日本では、ワインと同じ醸造酒の日本酒もつくられていますが、こちらは100mlあたり約3.5gと、ワインよりさらに高め。
日常的に飲まれるお酒の代表格であるビールもワインより高く、約3gほど。
こうしてみるとワインはお酒のなかでも糖度が高いわけではないことがわかります。
しかしサングリアなど、果物や果汁をプラスして飲むワインならさらに糖質はアップするので、気をつけたいものです。
「ワインは太りやすい」は間違い!
蒸留酒に比べると、確かにワインのほうが糖質が高いです。
しかし数あるアルコール類と比べると、特別ワインのカロリーや糖度が高いわけではありません。
だからワインが太りやすいお酒だと思っているのなら、それは間違い。
しかし頑なにワインを太りやすいお酒だと考えている方もいます。
前述したように、アルコール度数が高めのお酒や甘口のワインは糖質が高い傾向があります。
そのため、甘口やアルコール度数が高いワインをよく飲む方がワイン=太ると思い込んでいてもおかしくありません。
また、ワインを太りやすいと勘違いさせる原因に、食事やおつまみ事情も加わっていると考えられます。
ワインのおつまみとしてよく登場するチーズやハムはとても高カロリーです。
しかもワインに合う食事として真っ先に挙げられるのはバターや油をたくさん使う、カロリー高めな食事がほとんどだからです。
ワインは他のアルコールと同じように食欲をかきたてる効果があるため、ワインを楽しむ前に、軽く腹ごしらえしておくのが理想です。
まとめ
ワインに含まれるカロリーや糖質はそんなに高くありません。
しかしもちろん、口に入れるときに組合せる食事やおつまみ、あるいは果汁や量によっては、太る可能性もあります。
ワインにあう最高のマリアージュを奏でる食事は、食欲が増しますし、ついついワインも食事も多くなりがちです。
体重を増やしたくないのなら、がんばって自分を律しましょう。
ワインは適度に摂取するならば、美容や健康面からみても非常に優れたお酒です。
1日グラス2杯内におさめ、ほどほどの食事量であれば、美味しく、美しく、健康になれます。