ワインにおけるマナー【厳選10】これだけは最低限抑えておこう

わいわい飲んでいくことで、なんとなく好きになったワイン。
でも本当に興味を持ったら本格的に味わったり楽しんだりしたいもの。
格式のあるレストランに出かけたいと思ったそんなとき、頭を悩ませるのがマナーの問題です。
日本ではまだまだワインの歴史は浅く、自信を持ってワインのマナーを披露できる人は少ないはず。
とはいえ自信を持ってふるまうことで、よりワインを楽しめるのはまちがいありません。
そこで今回はワインのマナーを学んでいきましょう。
1.香りがするものはできるだけOFFに
おいしいものを味わうときは、見た目や味も重要ですが香りも外せない要素です。
きつい香水や香りの強い化粧品などをつけるとワインの繊細な香りを見逃してしまうことも……。
また、香りは自分だけでなく、同じ空間にいる人たちへの迷惑になることもあります。
どんなにお気に入りのものでも、おいしいワインやお料理を味わうために、できるだけ香るものは身につけないで出かけましょう。
2.注いでもらうときのマナー
日本のマナーでは、お酒を注いでもらうとき、グラスを持ち上げて受けるのが普通です。
しかし、ワインではこれがNGになってしまいます。グラスは持ち上げず、手を添えるなどの必要もありません。
また日本には返杯というマナーもありますが、実はこれもNG。
ソムリエやスタッフさんがテーブルについている場合は、お店の方にお任せして、手はださないのが正解です。
そして海外では、女性がお酒を注ぐことが品がないと受けとられることがあります。
もし同じテーブルに男性がいたら男性は注いでOKですが、女性は静かに待っていましょう。
申し訳ないな…と感じたら、手はださずに「ありがとうございます」と気持ちを言葉で伝えましょう。
3.スワリングの回数と方向
グラスに入ったワインを空気に触れさせることで、風味を豊かにするのをスワリングといいます。
実はこのスワリングを何回も行うことがマナー違反になるのです。スワリングをしたくなったら、2~3回ほどにとどめておいてください。
また回転の向きにもマナーがあり、利き腕の反対(右利きなら反時計回り)に回しましょう。
これは、もしこぼしてしまっても周囲に迷惑をかけないための配慮なんです。
4.グラスの持ちかた
立食パーティーなどで立ったままグラスを持ち歩くことがあります。
このとき安定感に不安があり、グラスのボウル(ボディ部分)を持つ方を見かけたこともあるでしょう。
しかし実はこれ、日本ではマナー違反になります。
世界の社交場ではマナー違反にはなりませんが、日本ではステム(脚の部分)を持つことが優雅なスタイルだといわれているからなのです。
しかしこのマナーなら体温がワインに響きにくいですし、ワインの持ち方もエレガントに見えるので一石二鳥かもしれません。
5.ワインでする乾杯とは
乾杯時は参加者皆がアルコールを手にして「カンパーイ」とグラスをカチンと合わせるのが日本流。
でもワインの乾杯マナーでは、軽く胸までグラスを上げて目線を合わせて笑い合うくらいが普通です。
とくに繊細なワイングラスに日本流の乾杯は危険なので気をつけましょう。
6.ワインは手酌しない
おかわりをしたくても自分で手酌するのはNGです。
とくに女性が手酌するのは海外ではタブーとされていますので、お店の方にお任せしましょう。
7.汚れはエレガントにとる
油っぽい料理を食べたあとや口紅のあとがグラスにつくと目立つので気になりますよね。
唇の油汚れなら、できるだけ優雅にナプキンで唇をサッと軽くおさえましょう。またグラスについた口紅は、ナプキンでゴシゴシこするわけにはいきません。
そんなときは指で軽く口紅のあとをとり、汚れた指はナプキンの内側で拭きましょう。肝心なのは落ち着いて“エレガントにふるまう”ことです。
8.おかわりの断り方
目の行き届いたお店では、いいタイミングで自然におかわりのワインをついでくれるもの。
だけどもうおかわりがいらないそんなとき、グラスを手でふさいではいけません。
おかわり不要の合図は、ワイングラスの縁に指を軽く置くだけで伝わります。
9.ワインを選べなくても情報を伝える
ワインリストに並んだたくさんのワイン。
そのなかからを好みのワインや適切なワインを選ぶのは慣れていない人には難しいかもしれません。
とはいえ、ワイン選びをソムリエの方に丸投げはNGです。できる範囲で、多くの情報をソムリエに伝えましょう。
・予算を伝える
口では伝えにくい場面なら、ワインリストを指さすなどして、“このくらいのもの”という指針を伝えるのがいいでしょう。
・料理に合わせる
料理メニューが決まってから、料理に合うワインをセレクトしてほしいと伝えましょう。
・好みのワインをいう
好きなタイプのワインや、おいしかった記憶のあるワインなど大まかでもいいので、嗜好を伝えましょう
10.テイスティングはお任せ
テイスティングとは、ワインの劣化、酸化、ブショネ(コルク内部にカビが生え、匂いがワインにうつる現象)などを確認する作業のことです。
知識や経験が必要なため、ワイン歴が浅い人なら自信が持てないでしょう。
提供前にソムリエが確認するお店もありますが、オーダーすることで、テイスティングの有無を聞かれることもあります。
自信が持てないのなら、断っても普通のことですから緊張せずに「お願いします」とお店側に頼みましょう。